7月17日に107円前半まで下落したドル円は7月26日には108円50銭超となり
加藤が注目する移動平均線循環分析でも
長期移動平均線>短期移動平均線>中期移動平均線の<上昇変化期1:下降相場の終焉>へ
循環しなおしました。 https://kabutan.jp/stock/chart?code=0950
週末になり、米国トランプ大統領や政府高官などの発言から、市場の米政府による
為替介入実施(・・?の噂が打ち消されたせいもありますが、選挙を控えるトランプに
とってこの問題はまだ終わったとはいえないでしょう。
現実問題として…現在行われている第2四半期の企業決算発表でも米国企業の海外での
売上は間違いなく「ドル高」で目減りしているのです。
露骨な為替介入はない反面、米政府は「自らの利益のためにドルの価値を押し上げている」
投資家や他国の中央銀行に対して「ドルの積極管理」を打ち出してくる可能性は十分に
あります。
チャート的には反発の兆しを見せているドル円ですが…緩和政策へ再び舵を切り、最後の
「マジック」を見せてラガルト新総裁に舵取りを譲るドラギECB総裁、ハードBREXIT
あらば即時緩和を実行する英中銀、継続的な利下げを言明した豪中銀、緩和から抜け出せない
日銀…主要国中央銀行が着々と「ドル高」要因を整える中で、トランプがどう動くか?
予断を許しません。
当面ドル円は109円台にワンタッチするぐらいのエネルギーは秘めていると思います。
トランプや米国政府高官が「ドル高」警戒発言を再度して来たら…一旦106円台前半
までの調整はあるとみています。
小田原支部 加藤